今使うおカネ
上手なお金の使い方を考えてみよう
みなさんはお小遣いをもらっていますか?もらっている金額に満足しているかどうかは別にして、お小遣いってどこからやってくると思いますか?
もちろん、ネコ型ロボットのポケットみたいに、ATM(現金自動預払機)からいくらでも出てくるわけではありません。お小遣いは、家族が一生懸命働いて得たお金の一部です。
では、みなさんは家族が働いている姿を見たことはありますか?休みの日にのんびりくつろいでいる姿や、家族と楽しく過ごしている姿だけを見ているかもしれませんが、ぜひ一度、職場見学をさせてもらったり、仕事の話を聞かせてもらったりしてみましょう。
社会のため、家族のため、そしてみなさんのためにばりばり働く姿に、みなさんも「カッコイイ」と思うに違いありません。
そして同時に、働いてお金を得ることの大変さも感じるでしょう。いつかみなさんも大人になって働く日が来るわけですが、家族の働く姿を参考に、どんな仕事をしてどう世の中の役に立ちたいか、考えるきっかけになるといいですね。
ところで、みなさんの家族がそんなふうに頑張って働いて得たお金ですが、さまざまな支出で消えていきます。
家のお金のことを「家計」といいますが、食費や住居費、電気・ガス・水道代、被服費、教育費、レジャー費、保険料、将来のための貯蓄・投資……などたくさんの支出や貯蓄に消えていきます。それでもどうにかこうにかやりくりをしてできた特別なお金が、みなさんのお小遣いなのです。
知っておいてほしいのは、お小遣いはみなさんのことを信用して渡される、家族のお金の一部だということです。家計のやりくりが厳しい時もあるはずですが、それでもお小遣いを出してくれるのは、みなさんに上手なお金の使い方を身につけて社会に出てほしいからです。
ですから、お小遣いを使うときは、「ニーズ」(必要なもの)と「ウォンツ」(ほしいもの)をはっきりさせて、大切に使うことが大事です。
また、家族のお金の一部であると考えれば、気軽にお小遣いで友人におごったり貸したりしてはいけないということも分かりますよね。友人同士のおごりや貸し借りを最初からNGというルールにしておけば、トラブルが発生するのを防ぐこともできます。お小遣いは家族に感謝して大事に使いましょう。
家族に仕事の話を聞いて、働くことの大変さや得られるやりがいについてまとめてみましょう。また、仕事がどのように世の中の役に立っているか考えてみましょう。
個人や家族が生活していく際のお金(収入と支出)の状況をいいます。
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家計において、身につけるものに費やすお金のこと。洋服や下着、靴下、タオル、傘、かばん、コンタクトレンズなどを含みます。
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家計において、家族で余暇を過ごすために費やすお金のこと。たとえば家族で遠出や旅行をしたり、趣味を充実させるために費やすお金などのことをいいます。
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