日本のいまを考える!経済と景気のキホン

国の大きさをはかるモノサシ

みなさんは、身長が伸びたり、体重が増えたりすることで自分の成長を確認することができますよね。では、カラダがない「国」の大きさや成長はどうやって確認することができるでしょうか?
1つの方法として、「GDP(国内総生産)」があげられます。GDPは、世界各国の経済の大きさを表すモノサシといわれる数値で、日本では3ヶ月ごとに政府から発表されます。

GDPについて具体的に見てみましょう。たとえば、200円で売られているチョコレートを作るのにかかった費用(原材料費)が50円だとして、200円からこの50円を引いた残りの150円のことを「付加価値」といいます。
一定期間内に国内で生み出されたこのモノやサービスの付加価値の合計額を「名目GDP」といいます。
そして、この名目GDPからモノやサービスの価格(物価)の値上がりや値下がりなどの影響をのぞいたものを、「実質GDP」と呼んで区別します。

GDPを見ればその国の経済の大きさが分かるといいますが、日本はいま世界で何番目の大きさだと思いますか?
答えは、3番目です。昔は、米国の次にGDPが大きい国でしたが、2010年に中国に追い抜かれてしまいました。

実質GDPが前の年とくらべてどれくらい変化したかを表したものを、「経済成長率」といいます。たとえば、1年前に96兆円だった実質GDPが今年100兆円に増えた場合、経済成長率は4.1%((100兆円-96兆円)÷96兆円×100=4.1%)となります。

生産と消費のくり返しである経済活動が活発になることで、GDPは増え経済成長率も高まりますが、このことは、その国の「景気がいい」ことを示します。

「景気がいい」ってどんなこと?

「景気よくパーッと焼肉を食べよう!」など、ふだんの会話でも使われることがある「景気」という言葉。みなさんはどんなイメージをもっていますか?

「GDP」などの数値を見ることの他にも、テレビで明るいニュースが流れてきたり、お小遣いがアップしたりしたときに「最近景気がいいのかな」と思いませんか?

「景気がいい」ことを「好景気」、「好況」ともいいます。これは、お金のめぐりがよく、経済活動が活発になっている状態です。
モノやサービスがよく売れて会社の利益が増え、会社で働く人たちの給料が増えると、家計にゆとりができて人々がより多くのお金を使うようになります。みなさんもお小遣いがアップしたら、「今までガマンしていた本やゲームを買おう!」と思うかもしれませんよね。
また、このように消費が大きくなってモノやサービスに対する需要が供給を上回っていくと、物価が上がってお金の価値が下がる「インフレ」になることもあります。

反対に、「景気が悪い」ことを「不景気」、「不況」といいます。景気がいいときとは逆に、モノやサービスが売れず会社の利益が減り、給料も下がり、モノやサービスを買う人がさらに減っていく状態のことです。
このような状態のときに、モノやサービスを少しでも売ろうと価格を下げると、物価がどんどん下がっていきます。これを「デフレ」といい、物価が下がることで給料が下がり、さらに消費が少なくなりデフレがどんどん進むという悪循環を「デフレスパイラル」といいます。

ここまで見てきたような景気がいいとき、悪いときというのは、ふつうどちらかがずっと続くということはありません。長い期間で見るとこの2つがくり返されています。

CHECK POINTCHECK POINT
  • GDPと経済成長率とはどのようなものか、説明できるようにしましょう。

深堀りしてみよう!

日本と世界の国々のGDPを調べ、比較してみましょう。(総務省のサイトを見る

景気が良くなったり悪くなったりとなぜ循環するのか、その原因を調べてみましょう。また、日本は今どちらの状態にあるか考えてみましょう。(内閣府のサイトを見る

用語解説

「Gross Domestic Product」の略で、一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の総額のことをいいます。
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「お金は社会の血液」を見る
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家計・会社・政府(経済主体)がモノやサービスを生産・分配・消費する活動のこと。 会社がモノやサービスを生産し、家計がそれらを消費するといった活動で私たちの生活が成り立っていることをいいます。
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買いたい人がほしい量のことを「需要(量)」、売りたい人が売りたいと思う量のことを「供給(量)」といい、モノやサービスの価格はこの2つのバランスで決まります。
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関連サイト

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