支え合いのしくみ、「社会保障制度」

社会保険って何だろう?

風邪をひいて病院に行ったらお金がかかりますが、私たちが支払っているお金は実際の金額よりもずっと安いということを知っていましたか?
というのも10代のみなさんが負担する医療費は3割です。残りの7割はというと、日本の「医療保険」という制度から支払われているのです。

病気やケガ以外にも、仕事を失ったり、年をとったり、障害を負ったりなど、経済的に生活が大変になってしまうような「もしも」のことに対してあらかじめ備える働きをしているのが、上の例の医療保険などを含んだ「社会保険」です。

民間の保険」とどう違うの?と思うかもしれませんね。民間の保険と違うのは、「社会保険」がすべての国民が入ることを法律で義務づけられた社会全体の支え合いのしくみであるという点です。民間の保険には健康状態などから入ることができない人でも、社会保険には必ず入ることになります。またこの財源の一部は税でまかなわれています。

一方、税を主な財源として「もしも」のことがおきた人を支援したり保護したりするしくみに「社会福祉」「公的扶助(ふじょ)」「公衆衛生」があります。「社会保険」を中心としたこれら4つを合わせて、日本の「社会保障制度」といいます。
このように日本の社会保障制度はとても充実しています。

公的年金って何だろう?

日本は長生きする人が多い国としても有名です。それはとてもすばらしいことなのですが、長く生きるということはそれだけ生活にかかるお金がたくさん必要になるということでもあります。
65歳の日本人は平均で、男性が約19年間、女性が約24年間生きるともいわれますが、会社員や公務員だったらすでに退職していて収入がない人も多いですよね。

そんな老後の生活を支えてくれるのが「公的年金」のしくみです。高齢者の多くは、国民年金や厚生年金といった公的年金をもらいながら生活しています。そしてこの年金は亡くなるまでもらい続けることができます。
またそれだけではなく、家族の働き手が亡くなればのこされた家族に遺族年金として、病気やケガで障害が残ったときには障害年金として公的年金が支払われ、私たちの生活を助けてくれるのです。

遠い将来のことのように思うかもしれませんが、20歳以上の国民はすべて「国民年金」に加入することが義務づけられていて、60歳になるまで毎月保険料を納めます。
保険料を納めない場合は、将来の年金が受け取れなくなることもありますので注意しましょう。ただし、学生のうちはその間の保険料を先のばしにして納めることができる制度などもあります。

日本の公的年金は、自分の老後生活のために積み立てるもではなく、現役世代みんなで出し合った保険料を仕送りのようにそのときの高齢者へ送るしくみです。社会保障制度はみんなの支え合いで成り立っているものということを覚えておいてくださいね。

CHECK POINTCHECK POINT

深堀りしてみよう!

国民年金の「学生納付特例制度」について詳しく調べてみましょう。(厚生労働省のサイトを見る

用語解説

「保険は「もしも」に備えるための「契約」」を見る
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保険制度に加入した保険契約者、保険契約にもとづいて保険者(保険会社)に支払う料金のこと。ふつう、年齢や性別、保険内容などにより変わります。
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